先週日記
 オーディトリウムで「ジョナスは2000年に25歳になる」アラン・タネール監督、最初小難しい左翼思想の映画カナ〜と若干ウトウトしながら見ていたが、真ん中らへんの男女が土の中を転げ回るシーンで、社会の枠組みが外れて世の中全体が不定形のアメーバみたいな新しい生き物に変身してしまったような、不思議なカタルシスがあった。ばったり会ったIVC(イケてる・ヴィデオ・カンパニー)のMさんに、「70年代の映画の世界のぶっ壊し方は、60年代末のニューシネマのぶっ壊し方とちょっと違うみたい」とか「黒沢清の『ドレミファ娘の血が騒ぐ』をなぜか思い出しました」とか訳知り顔で話したら、「わかるかも!」と盛り上がってくれて、新宿のいつものお店で焼鳥。深夜にはいつものメンバー大集合でけっこう酔った。

「歴史は女で作られる」マックス・オフュルス監督、私ちょっと前にイメフォで見たことあったのに、完全に忘れてて、友達誘って行ってしまった!たぶん前回はガン寝したんだと思う。今回は寝なかったので話がよくわかった。構造が本当に面白い、あの主人公の女性はどこにもいない女なのだ、男達の頭の中にしかいない。映画の登場人物というのはもともと虚構の存在だけど、あそこまで虚構であることを前提に描かれる人物ってなかなかいないかもしれない。サーカスのセットが横に並べられていてその中を主人公が順々に歩いて行くシーンが良かった。嘘の物語シーンはやっぱりちょっと眠かった。

 9月末からジョン・フォード生誕120周年記念で公開されるという「静かなる男」を試写会で見せてもらった。最初ジョン・ウェインが駅に着いたとき、村人たちが集まってきて「オレは最近でっかい魚釣ったよ」とか、ワイワイ自分勝手な話をするシーンが面白すぎて、もう泣けた。生きてるだけで楽しいって感じ、彼らは! 世の中みんなああだったらいいのに!

 原稿の仕事が急に何本か入った。エッセイとか解説文ってどうやって書くんだっけ? 私忘れちゃってる。ハイボールの作り方だったら分かるんですけどね〜。



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by chigirayuko | 2014-08-20 12:07
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千木良悠子の日記です。
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