10日め(09/2/11)
Yさんの家で、また昼過ぎまで寝てしまった。いくら寝ても眠いのは、疲れがたまっているからだろうか。起きるなり、Yさんのお母さんが、デパートで買ってきた「行楽弁当」と、チーズケーキをふるまってくださった。
バイトがあったので、Yさんに車で駅まで送ってもらった。
あー、私は親切にされすぎて、茫然自失の状態に陥ってしまった。
家族思いのYさんの家庭は、これ以上ないほど、あったかで素敵で、愛に満ち満ちているのです。町をぷらぷらして、やっと多少のやさぐれを身につけることができたと思ったのに、たった一晩で牙を抜かれてしまった。浜田山の駅でポーッとする。今夜はどこに行けばいいだろう。もう、再び野良千木良になれる気がしない。

夜十時までバイト。夜ごはんはラーメンを食べる。
終わってから、ふたりほどメールしたが、やはり先約があり、ダメだという。宿泊先決まらない。友人の蔭山君に電話して、翌日の夕方から始める予定だった映画の編集作業を、今夜から朝までに変更してもらう。「そのほうが長く作業できるし、いいじゃん」と言って、半ば無理やり約束を取りつけた。

夜12時半ごろ、蔭山君の家の近所で待ち合せ。ビール一缶とポテトチップス、チョコレートなど買って、編集作業。今月末にある北海道のゆうばり映画祭で上映することになってて、今夜中に完成させないといけない。最初っから見て、まだ気になるところを直していった。
音楽のタイミング変更したり、足音つけ加えたり、たるいところをバンバンカットしていったら、ぐっとさわやかな感動作になり、少年少女やお父さんお母さんにも見せられるような優良映画ができてしまった。
「あんまりいい話すぎて、もう自分たちの作品とは思えないから、いっそ他の人が撮ったことにして、勝手にクレジットしてしまいたいね。収益も上映権も、全部譲渡してしまいたいね」
と、蔭山くんと言い合う。良くなかったことは、タバコを吸いすぎたことくらい。
「編集作業、夜中に変更して、本当によかったよ。ちゃんと時間かけられたものね」
と、お言葉をたまわり、ほっとする。

朝8時頃、蔭山家を出て、大井町線に乗った。本日の行先は決まっているのだ。
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by chigirayuko | 2009-02-12 00:02
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千木良悠子の日記です。
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